熱処理
世の中には決まりというものがあります。お酒は20歳を過ぎてからとか、中学生はたばこを吸ってはいけません、などのように、熱処理にも決まり事があります。
熱処理の決まり事とは何でしょうか。それは、「加熱」して「冷却」することです。加熱して冷却しなければ熱処理になりません。また、やみくもに「加熱」して「冷却」したのでも熱処理にはなりません。「加熱」と「冷却」の仕方にも決まり事があり、特に「加熱」については決定的な決まり事があります。その決まり事とは、
「加熱」は、「A
1変態点」と呼ばれる温度(約730度)以上に加熱することです。
「冷却」は、「急冷」と「徐冷」することです。「加熱」後「急冷」すれば「焼入れ」になります。「急冷」の仕方には、「水冷」と「油冷」があります。簡単にいえば、真っ赤になった鋼を「水」の中に入れるか「油」の中に入れるかです。
「加熱」後「徐冷」すれば「焼きならし(焼準)」か「焼き鈍し(焼鈍)」になります。前者は「ややゆっくり冷やした場合」、後者は「ごくゆっくり冷やした場合」のことをいいます。具体的には、このような「焼準」と「焼鈍」という熱処理は、鋼を炉に入れて加熱し、炉の外に引き出して「空冷」するのが「焼準」、加熱を止めて炉の中で冷やす「炉冷」をするのが「焼鈍」です。
「焼鈍」には大きく分けて2種類あります。分ける基準は加熱温度です。その加熱温度とは、「焼入れ・焼き戻し」のページでお話しする再結晶温度以上で行う「低温焼き鈍し(応力除去焼鈍)」と、A1変態点の温度以上で行う「完全焼き鈍し」です。具体的な温度については「焼入れ・焼き戻し」のところでお話しします。
もう一つ、熱処理には「焼入れ」後に行う「焼き戻し」があります。「焼き戻し」も熱処理ですから「加熱」と「冷却」をします。この「焼き戻し」については、「焼入れ・焼き戻し」のページでお話しします。
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